「今夜は十五夜だから月見をするよ」と話したら、”What do you actually do?” と聞かれて詰まったことがあります。ただ月を見る、では会話がそこで終わってしまいます。
十五夜は英語で「harvest moon」
十五夜は英語で harvest moon。月見という行為そのものは moon viewing と言います。
We hold a moon-viewing party on the night of the harvest moon.
(十五夜の夜に月見をします。)
月に見えるものは、国によって違う
日本では月の模様をウサギが餅をつく姿と見ますが、欧米では横顔の男性、いわゆる Man in the Moon と見るのが一般的です。中国でも同じくウサギとされます。
「あなたには何に見える?」と聞くと、たいてい盛り上がります。答えが人によって違うので、話が続きます。
We see a rabbit pounding rice cakes — many Westerners see a man’s face.
(日本ではウサギが餅をつく姿、欧米では男性の顔に見えます。)
団子の数には意味がある
月見団子は十五夜にちなんで15個を積むのが基本形です。ただし地域によっては、その年の月の数にあわせて12個、うるう年は13個とするところもあります。
We stack fifteen dumplings because it is the fifteenth night.
(十五夜なので15個積みます。)
ススキを飾るのはなぜか
ススキは稲穂に見立てたものと言われています。十五夜はもともと収穫に感謝する行事ですが、その時期はまだ稲が実る前。そこで形の似たススキで代用した、という説です。
魔除けの意味もあるとされ、飾ったあと軒先に吊るす地域もあります。
The pampas grass stands in for rice stalks — at heart it is a harvest festival.
(ススキは稲穂の代わりで、もともとは収穫祭です。)
日付が毎年変わる理由
十五夜は旧暦8月15日にあたる日なので、いまの暦では毎年ずれます。だいたい9月中旬から10月上旬のあいだで動きます。
「なぜ毎年違うの?」は必ず聞かれるので、旧暦の一言を用意しておくと強いです。
The date shifts every year because it follows the old lunar calendar.
(旧暦に従うので、日付は毎年変わります。)
ただ月を見るだけの行事に見えて、ウサギ・団子・ススキ・旧暦と話題が4つ入っています。秋の夜長の会話には、ちょうどいい題材です。
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