紅葉狩りを英語で説明する|なぜ日本人は葉を「狩る」のか

色づいた紅葉の葉自然・季節

「日本では秋に紅葉を見に行くんだよ」と話したら、講師に “You hunt the leaves?” と聞き返されたことがあります。紅葉狩り、たしかに直訳すると物騒です。

紅葉狩りは英語で「autumn leaf viewing」

紅葉狩りは英語で autumn leaf viewing と言います。紅葉そのものは autumn leaves、または fall foliage。

We go autumn leaf viewing every November.

(毎年11月に紅葉狩りに行きます。)

なぜ「狩り」と呼ぶのか

もともとは平安時代の貴族が、紅葉した枝を実際に手折って持ち帰り、手に取って眺めたことに由来すると言われています。動物を狩るのではなく「採りに行く」に近い感覚です。

いちご狩り、ぶどう狩りと同じ「狩り」だと言い添えると、たいてい納得してもらえます。

It comes from nobles picking branches to admire up close.

(貴族が枝を手折って間近で眺めたことに由来します。)

アメリカ人は “leaf peeping” と呼んでいる

英語圏にも同じ習慣があります。アメリカ、とくにニューイングランド地方では紅葉見物を leaf peeping と呼び、その旅行者を leaf peeper と言います。

「狩る」日本と「覗き見る」アメリカ。同じ行為なのに動詞が違う、という話をすると会話が広がります。

In the US they call it leaf peeping — in Japan we say we hunt the leaves.

(アメリカでは leaf peeping、日本では「葉を狩る」と言います。)

見頃は北から南へ下りてくる

桜前線が南から北へ上がるのに対し、紅葉前線は北海道から南へ下りてきます。9月中旬の北海道から始まり、京都が見頃を迎えるのは11月下旬あたり。

この「逆向き」は、説明すると驚かれるポイントです。

Unlike cherry blossoms, autumn colors move from north to south.

(桜とは逆で、紅葉は北から南へ進みます。)

「もみじ」と「かえで」を英語で分けるなら

植物としてはどちらもカエデの仲間で、はっきりした線引きはありません。慣用的に、葉の切れ込みが深いものをもみじ、浅いものをかえでと呼び分けています。

英語ではどちらも maple。区別したいときは Japanese maple と言えば伝わります。

Both are maples — momiji simply has deeper-cut leaves.

(どちらもカエデで、もみじは切れ込みが深いだけです。)

「狩り」の一語から、平安貴族の話にもアメリカの leaf peeping にも広がります。秋は長いので、ひとつ持っておくと使い回しが効きます。

秋の話題をもう一つ持っておきたいなら、十五夜(月にウサギがいるのは日本だけ?)が使いやすいです。紅葉と同じ時期の行事なので、続けて話せます。

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