神社や寺の境内で、紙のおみくじが 木の枝にずらりと結ばれている光景——日本人にとってはお馴染みの風景ですが、外国人観光客には不思議に映るそうです。「Why are these paper notes tied to the trees?」と聞かれたら、サラッと答えられますか? 実は、この習慣には500年以上の意味と、ちょっとした作法があります。
おみくじは英語で「omikuji」または「fortune slip」
おみくじは英語で omikuji または fortune slip / paper fortune と言います(“omikuji”はそのまま使われ始めています)。
“What’s that paper tied to the tree?” “It’s an ‘omikuji’ — a paper fortune you draw at a shrine or temple.”
(「あの木に結んである紙は何?」「omikuji、神社やお寺で引くお告げの紙です」)
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「凶を結ぶ」が本来の由来
結ぶ習慣の一番有名な説は、「悪い運勢を神様に託して持ち帰らない」というもの。
“The main reason is to leave bad fortunes behind. By tying it to a tree, you’re asking the gods to take care of the bad luck instead of carrying it home.”
(主な理由は、悪運を置いていくため。木に結ぶことで「神様にこの不運をお任せします」と託す意味があります。)
もう一つの説は「神様と縁を結ぶ」というもの。「結ぶ(musubu)」と「縁(en)」は日本語で深いつながりがある言葉なんですよね。
大吉が出たら…持ち帰る? 結ぶ?
意外と知られていないのが、「**大吉や良いおみくじは持ち帰ってもOK**」というルール。
“If you get a good fortune, you can take it home as a keepsake. Bad fortunes are usually the ones you tie up to leave behind.”
(良い運勢ならお守り代わりに持ち帰ってOK。悪い運勢のほうを結んで置いていく、というのが基本です。)
「凶は結ぶ、吉は持ち帰る」が一番ベーシック。でも「良いものも結んで縁起担ぎ」という人もいて、正解はひとつじゃないところが日本らしいです。
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最近は「木に結ばないで」がマナー
昔は本当に木の枝に結んでいましたが、紙の重みで枝が傷んでしまうため、最近の神社では 「結び所(musubidokoro)」 という専用の縄や柵を設けているところがほとんど。
“These days, most shrines have a special rack or rope just for omikuji, to protect the trees from damage.”
(最近はほとんどの神社が、木を守るためのおみくじ専用ラックや縄を用意しています。)
外国人観光客に説明するときは、「**木ではなく結び所に結んでね**」と一言添えると親切ですよね。
起源は1000年以上前、お坊さんの占い
おみくじの原型は、なんと 10世紀の天台宗のお坊さん「良源(りょうげん)」 が始めたとされる占い法。元三大師おみくじとして今でも一部の寺で受け継がれています。
“Omikuji originated over 1,000 years ago, started by a Buddhist monk named Ryogen in the 10th century.”
(おみくじの起源は1000年以上前、10世紀のお坊さん良源が始めたとされています。)
1000年前のお坊さんが作った占いを、現代の私たちが楽しんでいる——そう考えると、ただの「100円の紙きれ」が急に趣深く見えてきます。




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