Cicadas in English(蝉の声)|うるさいのに”風物詩”、日本人だけが聞き分ける鳴き声

自然・季節

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夏の日本、どこにいても聞こえてくる蝉の大合唱。外国人講師に「うるさくない?」と聞かれて、なぜか複雑な気持ちになったことはありませんか。実はこの感じ方の違い、科学的な理由があるかもしれません。

蝉の声は英語で「Cicada」

蝉は英語で Cicada(発音は「シケイダ」に近い)。ただ英語圏で cicada と言っても、日本人が持つ”夏の風物詩”というニュアンスはほとんど伝わりません。

“Do cicadas make that much noise where you’re from?” “Not really — for us it’s just background noise, not something poetic.”
(「あなたの国でも蝉ってそんなにうるさいの?」「いや、僕らにとってはただの雑音で、風流なものじゃないよ」)

蝉にも”方言”がある、種類で全く違う鳴き声

日本には複数の蝉が生息し、種類ごとに全く違う声で鳴きます。「ミーンミンミン」と鳴くミンミンゼミ、機械音のようなアブラゼミ、夕暮れに「カナカナカナ」と物悲しく鳴くヒグラシなど。この大合唱は“semi shigure”(cicada rain)と呼ばれます。

“Minminzemi sounds like ‘meen-min-min,’ while higurashi cicadas make a sadder ‘kana-kana-kana’ sound at dusk.”
(ミンミンゼミは「ミーンミンミン」、ヒグラシは夕暮れに物悲しい「カナカナカナ」という声で鳴きます。)

松尾芭蕉の俳句をめぐる論争

松尾芭蕉の有名な俳句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」。この”蝉”が何ゼミなのか、長年学者の間で論争になってきました。うるさいアブラゼミ説もありましたが、静けさに合う声質から、現在では控えめな声で鳴くニイニイゼミが定説とされています。

“Scholars debated for years which species of cicada Basho meant in his famous haiku.”
(芭蕉の有名な俳句がどの蝉を指しているか、学者の間で長年論争になってきました。)

なぜ日本人だけ”雑音”に聞こえないのか

医学者・角田忠信の研究によれば、日本人は虫の声を、多くの言語話者が使う”雑音を処理する右脳”ではなく”言葉を処理する左脳”で聞いているという説があります。もしこれが本当なら、蝉の声は日本人にとって意味のある”声”として聞こえている、という驚くべき違いがあることになります。

“One theory suggests Japanese people process insect sounds in the language side of the brain, not the noise side — which could explain why cicadas sound almost meaningful to Japanese ears.”
(ある説によれば、日本人は虫の声を雑音処理ではなく言語処理の脳で聞いているとされ、これが蝉の声が意味のある”声”のように聞こえる理由かもしれません。)

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うるさいと言われがちな蝉の声も、俳句の題材になり、科学的にも独特な聞こえ方をしている可能性がある。外国人講師に「あの音、実は僕らには意味があるように聞こえるんだよ」と話すと、驚くほど盛り上がる話題です。

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